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9月25日:「太陽がいっぱい」 [その他]

今日、NHK-BSで「太陽がいっぱい」を放映していました。
ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演の名作です。

殺人を犯し、金も彼女も手に入れたかの犯人。
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すべてうまくいったように思えたのですが、やっぱりバレてしまうのです。
なんだか、伊勢原協同病院の検体検査管理加算Ⅳの件を連想しますね(笑)

衝撃的なラストシーン・・・
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「太陽がいっぱいだ」なんて言ってます。

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あ~っ、「最高の気分だよ」だなんて!

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すべてがうまくいったと確信し、こんなビーチでくつろいでいるんですからね。
(ちなみにロケ地は、ナポリ沖のイスキア島だそうです)

でも・・・、
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もうバレてんだよ!( ゚Д゚)

というストーリーなのですが、この主人公の言葉、素直に取れば「太陽がいっぱいだ。だから最高の気分だ。」と誰もが思ってきたでしょう。

しかし台詞の原文を読み解くと、必ずしもそうとは言えないのです(*_*)
では台詞を原文で示してみましょう! 実は主人公は、こう言っているのです。

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C'est le soleil qui tape,

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mais à part ça, je ne me suis jamais aussi bien.

フランス語がお分かりになる方にはピンとくると思います。「mais à part ça」が効いていますね。これをgoogle翻訳で英語に直してみます。

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It's the sun that hits,

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but other than that, I've never felt so good.

つまり「太陽が自分に照りつけている」「だけど、最高の気分だ」と言っているのです。
今まで誰もが感じていたイメージとは、実は逆なんですね。
え~っ、逆だったのかよっ!(*_*)(>_<)( ゚Д゚)

コレ、元ネタは白水社から出ている月刊「ふらんす」の2018年6月号p46-47です。奥様がフランス人の漫画家の方が書かれています。


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