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3月31日:桜満開 [植物]

昨日あたりから東京も桜が満開です。
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今日は近くへお花見に行きます。

道にはいろいろな花が咲いています。
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これはヒメオドリコソウ。

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ダイコンノハナ。別名諸葛菜。

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れんぎょう。

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スミレ。

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どのスミレなのか同定を試みるも、根性不足で断念[ふらふら]

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恩田川沿いも見事です。

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川面に枝が伸びています。

ここにはカワセミもいます。
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桜の枝に止まっています(撮影は11月)。

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ハンティングに飛び立ちました[わーい(嬉しい顔)]

3月10日:ソメイヨシノの前に見られる桜と春のエフェメラル [植物]

四季の森公園の自然観察会に出かけてきました。
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天気予報では「雨かも?」とのことでしたが、何とか持ちました。

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ヤマアカガエルのオタマジャクシと、ヒキガエルの卵が展示されていました。

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斜面に福寿草がありました。

カタクリの花も咲いています。これは人工的に植えたものだそうです。
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野尻湖の山中では、自然に群生している姿もみられます。
日本料理店で出されたことがありますが、今思えばあまり気持ちいいものじゃないです[ドコモポイント]

カタクリの一年草。先端に種の殻が付いています。
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カタクリは、花が咲くまで7,8年かかるそうです。

これらは春のわずかの期間見られいつの間にか消えてしまうので、「ephemeral(はかないもの)」と呼ばれます。

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皆さんで公園の中を歩いて行きます。

馬酔木の花が咲いていました。
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遠くに見えているのはハナモモです。

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公園内のたんぼにカルガモがいました。

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江戸彼岸。

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避寒桜と説明されました。

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サンシュユ。

春の木や草花の季節になってきました。

6月17日:シダの観察 [植物]

今日も四季の森公園で、全国森林インストラクターの自然観察会に参加してきました。
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今日のテーマは「シダの観察」です。
このテーマでは三回目の参加ですが、林床検査科医としては喜ばしいことですニャ[猫]

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最下羽片の根元の小羽片が1個だけ小さいベニシダ。

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ソーラス(胞子嚢群)が紅色で大きいです。

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葉軸が赤紫になることが多いイヌワラビ。

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ソーラスは「ハ」の字型。

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つる状になっているカニクサ。

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イノモトソウ。

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葉柄に黒褐色の鱗片(=毛)が密生するオクマ(=雄熊)ワラビ。

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オクマワラビのソーラスは、葉の上半分(写真では右半分)にしかないのが特徴。

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ヤブソテツ。

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ヤブソテツのソーラス。

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講師の先生について教わりますが、例によって高齢者ばかりです。

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特徴的なこの姿はゼンマイです。

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優雅な三角形の美しい緑のシダはミドリヒメワラビ。

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葉柄に翼があるゲジゲジワラビ。

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ご存じスギナもシダの仲間。この栄養葉がツクシです。

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ウォーキングでも習った先端だけ長いホシダ。

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高野山で発見されたコウヤワラビですが、現在高野山には生息していないそうです。

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3~4億年前から生息しているトクサ。人類は20万年。

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再びショウブ園にやってきました。咲いているのはハナショウブ。

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ここでは準絶滅危惧種のミズニラを見ることができます。

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今日もカワセミウォッチャーさんが来ていますが、カワセミはいません。

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こちらはイヌシダ。

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ソーラスは葉縁に付き、コップ状と表現するそうです。

林床検査は日々鍛錬です[犬]

6月10日:花菖蒲の頃の動植物 [植物]

6月6日に関東は梅雨入りしましたが、台風5号が近づいていて雨が降っています。
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こういう時は沖縄のダイビングも、船を出せず中止になります。
夏に沖縄に行くときはこれがネック。予想できませんからね。

そういう意味では、セブの方が無難。食べ物は沖縄の方が美味しいですが。
もちろんフィリピンは台風のメッカで8月から10月まで台風は多いですが、マニラのある北の方のルソン島と違いセブ島はあまり台風は来ません。

今日は、久しぶりに神奈川県立四季の森公園に行って来ました。
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公園にいく途中の道はアジサイが満開です。

四季の森里山研究会の観察会です。
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今日のテーマは「花菖蒲の頃の動植物」。

四季の森公園ではホタルが見頃で、昨日は250匹以上が観察されたそうです。
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ゲンジボタルの幼虫の餌となるカワニナの説明です。

ゲンジボタルの幼虫はカワニナしか食べないそうです。
一方、ヘイケボタルはタニシなども食べるそうです。

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ネムノキの花。

結構雨が強いです。
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参加者は40名ほどか。高齢者が多いです。

ノカンゾウ。
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早春の若芽はバター炒めがうまい!

スイレンには熱帯型と温帯型があるそうなんです。
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こういう葉が水面より出ているのが熱帯型。

ヒメコウゾ。
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赤い実がなっています。

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オカトラノオ。

こちらは菖蒲湯に入れる菖蒲の花。
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花菖蒲ではなくて、ただの菖蒲です。

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花菖蒲はこちら。

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最盛期を少し過ぎたところか。

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黄色いところが白いとカキツバタだそうです。

ガクが白いヤマボウシ。
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法師とは先日行った比叡山延暦寺の法師のことだそうです。

季節柄、カタツムリが見られました。
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セブのカタツムリは巨大だったな~

エゴノキの実。
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エゴとはエゴイズムじゃなくって、実が「えぐい」から来ているそうです。

オトシブミ。
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ゾウムシの仲間の卵が入っています。

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雨が強く、1時間で解散。

5月13日:野尻湖で山菜三昧 [植物]

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今年も春の野尻湖にやってきました。

最近はもっぱら、一泊3200円のドミトリーを利用しています。
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山菜ツアーに参加します。向こうに見えているのが野尻湖。

運転するのは、以前カヤックでお世話になった女性インストラクターさんです。
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途中、落石のあるところを通過しました。

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笹ヶ峰の駐車場に着きました。

今日の参加者は6名とガイドのお2人。
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あいにくの小雨ですが、緑がきれいに見えます。

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先端が三つに分かれているトリアシショウマ。

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ハンゴンソウ。

木に巻き付いているイワガラミ。
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葉が4枚あることで、ツタウルシと鑑別できます。

昨年のボルドーワイナリーツアーにご参加の女性お二人も参加。
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先生からイッポンワラビの採取を教わっています。

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ミズバショウの群落。

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こちらはニリンソウ。

そのすぐそばに生えていたトリカブト。
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食べたら死ぬで( ゚Д゚)

両者の比較です。
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大変よく似ているので、花を確認して採取します。

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コゴミ。コゴミのむこうにあるのはウバユリです。

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ウバユリはこのくらいの大きさのものを、こうして掘ります。

この根を天ぷらにして食べます。
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本物のゆり根よりは、パサパサして繊維が多いですが。

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ドロだらけなので、小川の水で洗ってもらいました。

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山の中なので崖も登ります。

途中、天然のエノキタケを発見。
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エノキタケは冬の雪の中でも出てくる珍しいキノコです。

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残っている雪の脇には・・・、

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ナイスなフキノトウがあります。

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待望のウド発見\(^o^)/

先生がかねてよりチェックされていたワサビの生えている場所。
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一人1本だけ葉を採取。かじるとワサビの味がバッチリです。

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珍しいヨブスマソウが見つかりました。

キャッホ~、アミガサタケです\(^o^)/
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桜の季節に出る春のキノコです。

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宿舎に戻り、毒草がないか最終チェック。

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今日もわずかしか採っていませんが、本日の収穫です。

さてアミガサタケですが、フランス料理では高級食材と言われています。
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昨年7月のボルドーワイナリーツアーでサルラという街で撮影したものですが、
こうした乾燥アミガサタケはよく売られています。

しかし私は、アミガサタケを美味しいと感じたことがありません。

先日、ローヌ川ワイナリーツアーのガイドさんに伺いますと、アミガサタケには明らかに味があり、リヨンでもクリーム煮が多くの店で出されているとのことでした。

また、山菜の先生もアミガサタケは乾した後クリーム煮にすると美味しいと言います。

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やってみました。

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1分ほど煮こぼして、

カボチャスープに浮かべてみます。
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パクっ! う~ん・・・、やっぱりわからんね~(*_*)

いつかもっと大量のアミガサタケでやってみたいと思います。

8月31日:屋久島でコケ三昧 [植物]

いよいよ学会も最終日。8月も今日で終わり、明日から秋です。
今日は学会のエクスカーションで、コケの観察会が行われます。

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島の内部のヤクスギランドにやってきました。標高1000mで涼しいです(^_^)

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こんなところを歩いて進みます。

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途中でみられた「切株更新」。
江戸時代に伐採された古い切株の上から、新しい木が発育しています。

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ここでコケの観察を続けます。研究者たちにとっては至福の時間。

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屋久島の名を冠するヤクシマゴケ。1914年に屋久島から報告され、国内の他の地域ではみられません。ヤクシマの名が付くコケは全部で16種あるそうです。

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ヤクシマゴケの写真を撮るコケガールさん。
といってもこの方たちは、大学や博物館の研究者さんたちでスゴい専門家なのです。

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オオサワラゴケ。

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屋久島を代表する美しい優雅なウツクシハネゴケ。
この個体の写真ではさほどわかりませんが、図鑑だと優雅です。

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クモノスゴケ。葉の中央にはっきりした筋(中肋)があります。

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ホウオウゴケ。植物体を架空の鳥「鳳凰」の尾に見立てたものです。

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自信はありませんが、おそらくムクムクゴケ。

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スギと同様、酸性の強いところに出るヒロハヒノキゴケ。

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オオミズゴケ。

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「オオミズゴケですか?」と尋ねると、「ホソベリミズゴケです」とのこと(*_*)。
個人愛好家にも優しく教えてくれるのが、この学会のいいところです。

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ヤクシマミズゴケモドキ。珍しいらしくコケガールさんたちが歓声をあげるのですが、それすらほとんど理解できず( ゚Д゚)。まぁ、オレは冷やかしで来てるからね~(^_^;)

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というわけで、道端のサルなんぞを撮ってみます(^_^)

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やっと見つけたキノコ。そういえば一昨年の蔦温泉、昨年の北八ヶ岳とコケのあるところにはキノコも多かったのですが、今回は見当たらなかったな~

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充実していた三日間の学会もこれで終わりです。屋久島はコケの聖地。屋久島ならではのコケを堪能しました\(^o^)/ 帰りは高速船で、安房港から鹿児島港まで2時間です。

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高速船から見えた、日本本土最南端の佐多岬です。

鹿児島港に着きました。
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タクシーの運転手さんに、今日は桜島がきれいに見えると教えてもらいました。
山の中腹左の白い所が車で行ける展望台、中央の白いものが砂防ダムだそうです。

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道端に積もっているのは、なんと火山灰と。え~っ、噴火してないときでも火山灰?!
運転手さんのお話では、鹿児島は常に灰が降ってくるそうです。可哀そすぎる~(>_<)

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テレビの天気予報で、桜島上空の風向きをやっているのにも二度ビックリ!(*_*)

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鹿児島の街には市電が走っていました。

8月29日:屋久島の森を歩く [植物]

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部屋から見た日の出です。

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日本のホテルの朝食は、外国の五つ星ホテルの朝食よりはるかにいいです(^_^)
野菜も十分とれますし、ご飯に明太子、納豆、焼き海苔、味噌汁があればOK!

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レストランのテラスからの絶景。この景色を眺めながら朝食をいただきました。

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遠くに見えているカッコイイ島は、火山島の硫黄島。屋久島は火山島ではありません。
台風の影響で波がしらが白いです。フェリーは今日も欠航だそうです。

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今日はガイドさんにピックアップしてもらい、白谷雲水峡に向かいます。

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途中、山の上から見た宮之浦。

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屋久島は自然世界遺産の島ですが、世界遺産になっているのは緑のところだけです。

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白谷雲水峡を白谷小屋まで往復します。

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ちなみにこのあたりの伏流水を採取したミネラルウォーター。硬度10の超軟水です。
これで焼酎を造っています。まぁ、久米島の超軟水(硬度1未満)には負けますが。

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登山道の入り口で協力金300円を払います。
ここは山ガールさんに人気で、本州に比べ若い登山者が多いそうです。

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ガイドさんの案内で登り始めます。石川県出身で、9年前に屋久島移住。
アジア、ヨーロッパの秘境も行きまくっているとのことです。

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屋久島は花崗岩が隆起した島で、美しい渓谷があります。土が少なくお米は取れないので、年貢は杉を加工した平木(ひらぎ、屋根などに使う板)で納めていたそうです。

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屋久杉は発育が遅く年輪が細かく、油分を多く含むため長持ちするそうです。
樹齢1000年以上のものも多いとか。屋久杉、スゴ杉る~(*_*)

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ジブリの「もののけ姫」のモデルとなった人気のスポット「苔むす森」。

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オニクラマゴケ。
(「コケ」という名が付いていますが、「コケ」ではなく「シダ」の仲間です。)

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タカサゴサガリゴケ。

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フォーリースギバゴケ。
Faurieは、日本の植物を研究したフランス人宣教師です。

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オオミズゴケの写真を撮るコケガールさん。

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帰りは本日の宿泊の「屋久島山荘」まで送ってもらいました。ガイドさんの話では、屋久島は光回線が来ておらずいまだにADSLだそうです。道理で遅いわけだ(>_<)

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「著名人来館者御案内」。他に清水国明の名前もありました。

じつは今日から第45回日本蘚苔類学会が、ここで開かれるのです。

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受付を済ませた後、近くの前岳というところに幻のフウチョウゴケの観察に行きます。

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到着すると、さっそく南国のシダのヘゴが出迎えてくれました。

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みなさん、道なき道を奥地へ進みます。

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どうやら見つけたようです。

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屋久島のコケの先生からレクチャーを受けます。先生のカバンの中にご注目ください。
こうして、いつも標本を採取できるように準備しているのです。

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これが幻のフウチョウゴケだ!
薄学な私には、何が何やらわかりませんでしたが・・(*_*)(>_<)( ゚Д゚)

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ホテルに戻って一風呂浴びて部屋から外を眺めると、目の前の安房川ではカヤックをやっていました。

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夕食。屋久島きたら、トビウオとさつま揚げは食べたいね(^_^)

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夜は、皆さんで記念講演を聞きます。

空は満天の星でした。

6月9日:世界遺産白神山地で林床検査 [植物]

6月6&7日と、白神山地に行ってきました。

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東北新幹線の新青森駅で降りて、

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「リゾートしらかみ」で五能線の鰺ヶ沢へ。

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岩木山が見えてきました。

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車内の前方では、津軽民謡のライブをやっています。



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宿泊したホテルは、岩木山麓のロックウッドホテル&スパ。
右が岩木山で、スキー場のゴンドラ乗り場がすぐ傍です。

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ここはゴルフ場も付いていて、部屋の窓からは遠くに日本海も見えます。

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露天風呂も気持ち良~い[犬]

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海の幸、山の幸の食事も大変素晴らしく、アスパラの網焼きは逸品でした。

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珍しいイトウの燻製。淡泊な味ですが、燻製なので美味しかったです。

翌朝、タクシーで「白神の森遊山道」にやってきました。
最高のお天気です。爽やか~
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今日は、病院収入にとっては重要な林床検査科の研修会の日なのです。

「専ら林床検査を担当する常勤の医師」を配置すると、林床検査管理加算Ⅴがとれます。
そうすると、病院は入院患者さん1名につき1ヶ月500点の加算が取れるんです[黒ハート]

チリも積もればなんとやらで、年間にすると額がデカいんですよ~[猫]

林床検査科医師は、「とりあえずは、いてもらえばいいです」なんですって[ドコモポイント]

  院 長:え~、検査科医師ということになったけども、じゃあいったい何だっていう
   ことだけれども・・
  S医師:あ~、そうですよ。いったい何なんですか、検査科医師っていうのは?
  院 長:とりあえずは、あの~、いてもらえばいいです。

「いてもらうだけで、人件費以外は何も必要ない、こんなに美味しいアレはないんです」

キャハハハハ、らく~(^_^)

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こちらが、本日の林床検査科指導医の先生。

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森林の高層はミズナラ、ホオノキ、カエデ、そしてご存じブナ等の木からなります。

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中層にはオオカメノキ、エゾユズリハ、ヒメアオキ、ウリノキ等々の木々があります。

そして低層の林床に生きるさまざまな植物。
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フタリシズカ(左)とツクバネソウ(右)

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山菜でも有名なミズ(ウワバミソウ)です。

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こちらも山菜で有名なシドケ(モミジガサ)。
ほろ苦さで秋田方面では人気ナンバーワンとの噂もあります。

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ホウライテンナンショウ。たくさん見られました。

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ユキザサとその実。
野尻湖で芽生えのころは見たことがありますが、実を見たのは初めてです。

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カタクリの実です。中に種があり、地面に落ちています。

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ちょっと伸びちゃいましたが、山菜の女王、アイコ(ミヤマイラクサ)。
たくさんありましたが、この山の採取権を持ってないと採取できないそうです。

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エゾアザミ。少しベタベタします。

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ブナの木に、熊の爪跡がありました。
こちらの方の山菜採りでは、クマよけの鈴やラジオは必須です。

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エンレイソウの実は、このあたりでは食べることもあるとの説明です。
「フルーツの味がする」そうですが、心臓毒があるとする文献もあります。

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ミズやアイコに混ざって天然のワサビが見つかりました。

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山菜と一緒に毒草のトリカブトもビシビシあるんですよ~(画面中央と右下)
これで二、三人はイケますな~( ゚Д゚) キャー、コワい〜(>_<)!

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木の切り株に変わったものを見つけました。
こっ、これは! お~、粘菌です!

ちょっとキモチワルイかもしれませんが、よく見ると美しいです。
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黒い部分の一部がやや赤いですね。多分、赤いのも黒いのも同じ種類の粘菌でしょう。
あとで調べると、トビゲウツボホコリではないかと思います。

指導医の先生に「キノコ?地衣類?」と尋ねられたので、僭越ながらお教えしました。
粘菌がみつかると、ウレシイ!です。

この粘菌の不思議な魅力に憑りつかれ、山々を彷徨(さまよ)うようになってしまった人々を「粘菌生活者」と呼ぶそうな(*_*)

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キノコもあるにはあるのですが、名前がわかるものがありません。

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やはりブナの木にあったクマゲラの巣。右下はクマゲラの模型。結構大きいです。

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野鳥観察小屋です。

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特徴的な形のクジャクシダ。

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ランの仲間のコケイラン(ササエビネ)。

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本日の研修会に参加したのは、私を含めて4名の林床研修医さんでした。

9月20日:自然を訪ねてーシダの観察ー [植物]

いつの間にか9月も20日が過ぎてしまった、シルバーウィーク2日目。
今日も素晴らしいお天気です。

県立四季の森公園で開催された、全国森林インストラクター神奈川会の皆さんによる
観察会「自然を訪ねてーシダの観察ー」に参加しました。
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昨年もシダの勉強会はありまして、私は今回2回目です。
林床検査科として、連日研鑽中の日々を送っています。
(2014年9月21日「シダを知ろう」参照)

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この公園に多いイヌワラビです。
裏のソーラス(胞子嚢群)が「ハ」の字型をしています。

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イノモトソウです。オオバイノモトソウは葉に翼がないそうです。

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これは馴れた人でもなかなか見つけられないシダの前葉体だそうです。シダは胞子からこの前葉体になり、その後発芽して普通のシダの形(胞子体)になるとのことです。

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ゲジゲジシダは、一度みたらすぐ覚えられる葉の形をしています。

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イヌシダです。下の小さいのが栄養葉、大きいのが胞子葉。
ソーラスは葉の縁に付き、コップ型と表現するそうです。

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ご存じトクサです。節の黒いところは葉が退化した部分。

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茎にイノシシの手(足?)みたいな毛を持つイノデ。ソーラスは縁に偏在。

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高野山でみつかったというコウヤワラビ。食べられるそうです。

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ヤブソテツはソーラスがランダムにあって、かえってbeautiful !
でも、ちょっと規則性ありそうですね。

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シダの葉を食べるマダラツマギリヨトウの幼虫です。下の方にいるのは若い幼虫。
大きくなるとシダの葉に合わせてヨコシマが入る「擬態」の一種だそうです。
ちなみに、伊勢原協同病院長のは「偽装」です。

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講師の話に一生懸命耳を傾ける林床研修中のみなさん。
こういうところはキノコも多いんだよな~

というわけで、シダの研修が終わったあとはキノコを探します。
とその前に、秋の花も春と同様なかなかいいですね。

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ヒガンバナ。

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ツリフネソウとキツリフネソウ。

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シラヤマギク。

キノコはそれはそれはもうキャッホー\(^o^)/しかない状態でして・・・
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フクロツルタケか?

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ベニタケの仲間

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不明菌。

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テングタケ。

この斜面・・・
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2年前の9月にシロオニタケを発見した斜面です。

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いた!

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なんという美しい雄姿! シロオニタケです。
柄の根元の部分がふくらんでいるので、タマシロオニタケかもしれません。

9月13日:「秋の草花を楽しむ」 [植物]

なんとなく早めに秋がやってきたような今年のお天気。

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今日は、神奈川県立四季の森公園里山研究会の月例ウオーキングです。
テーマは、「秋の草花を楽しむ」。

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ミズヒキ(赤)とキンミズヒキ(黄色)。どちらもひっつき虫らしいです。

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キンミズヒキとその実。細かいトゲ状のものがついています。

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ヌスビトハギの花と実。実はひっつき虫です。

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ご存じイノコズチ。ひっつき虫の代表です。

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その他にも、ダイコンソウ、チヂミザサ、センダングサなどがあるそうです。
引っ付く原理の解説もしていただきました。

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恒例のカワセミウオッチャー・ウォッチング。
今日も、「来てます、来てます!」

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ヤマボウシに実がなっています。熟して赤くなると地面に落ちます。

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握りこぶしのかたちに似ているというコブシの実。
細いひもでぶらさがることもできます。

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ツリバナの実は5つに分かれます。同じ仲間のマユミは4つだそうです。
実が赤くなるのは、鳥に食べてもらうためとも言われています。

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紅葉の美しいニシキギ。枝には2~4枚の翼(よく)があります。
来週あたりは涸沢のナナカマドが最高でしょうな~

このところの秋の長雨で、公園ではあちらこちらでキノコさんたちが絶好調です。
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公園のきのこなどを紹介した「都会のキノコ図鑑」という名著もあるんですよ~

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木の上に生えているのは乾き気味のアラゲキクラゲです。

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コテングタケモドキ。

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テングタケ。この時期この公園には多く見られます。
傘の上の白く見える点状のものは、外被膜の名残りです。

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モリノカレバタケに似ていますが、ヒダの間隔がやや広めなのが一致しません。

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全部が黄色いのでキイロイグチ。

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この2~3mmのきれいな小さなキノコは、子嚢菌の仲間のビョウタケです。

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倒木に無数の不明硬質菌が生えています。

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こういう光景を発見すると感激します。

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ナラタケモドキです。
食用になりますが、県立公園なので採取はできません。

いよいよ秋のキノコが楽しめる季節が到来しました。
今から楽しみです。