3月27日：八菅山と修験者の足あと

今月のウォーキングは、八菅の山を歩きます。


その昔、このウォーキングで行ったことがある八菅神社の例大祭は3月28日です。

ちまたでは統一地方選挙が近づいていますが、以前このウォーキングに参加したこともある地元の若者が県会議員に立候補したそうです（画面中央の隠れているポスター）。

皆さんで、正面の八菅の山を目指します。

目の前の低いところには、中津川が流れています。

八菅神社の入口。

右下に見えている看板が、自民党が押している候補者だそうです。
落下傘候補だそうですが、なにせ美人との評判らしいです。


神社入口のソメイヨシノは2分咲きです。


「修験者駐車場」というのは、例大祭の時に出張してくる山伏さん用です。


春のお花がきれいです。


ヤマネコノメソウ。


キブシ。


養蜂家の方もおられるようですね。

のんびりとした田園風景の中で、お弁当をいただきました。

サンドイッチは、日本のものがイチバン美味しいです。パンと具の柔らかくてしっとりした感じが好きです。フランスやイタリアのは、パンも具もパサパサなものが多いです。


面白い名前の神社がありました。


祀っているのはこの大きな岩。巨岩信仰です。


石神社の桜。


八菅山の展望台。


横浜のほうまで見えます。

八菅神社の神殿は、横に細長いのが特徴です。

七柱の山の神様をお祭りしてあるのです。


階段下には、例大祭で使う薪が準備されていました。


例大祭の時に、山伏さんたちが来てこれを燃やします。


背着性のキノコのシイサルノコシカケだそうです。

2月26日：松田山最明寺史跡公園

今月のウォーキングは、新松田の河津桜を見に行きます。

小田急駅前の謎のマニラ食堂の向こうに、西平畑公園が見えています。

ブリーフィングのあと出発。

左に見える白い建物は、文政八年（1825）創業の中澤酒造。

新酒ができた時につるす杉玉が出ています。

「松美酉（まつみどり）」という銘柄のようです。

JR松田駅から出ているシャトルバス。

人大杉( ﾟДﾟ)

われわれは当然、歩きです。

だって、ウォーキングですからね。


公園の入口では、協力金200円をお払いしました。

協力金といえば、おりしも昨日こんなニュースが！(>_<)

ギャンブルにつぎ込んでたらしいですね。

2016年8月の日本蘚苔類学会で行った屋久島。

私の払った協力金300円も、コイツのポケット行きだったのか！(>_<)

町長陳謝ということですが、監査とかど～なってたんすかね？
ズルするヤツに、勝手放題させちゃダメですニャ～
まあ、伊勢原協同病院の監査もマジメにやってもらいたいけどね

上の方にやって来ました。

河津桜は、白い大島桜と南の方原産の緋寒桜が自然交配したものだそうです。

大島桜らしい白い桜を観察する植物担当の先生。

桜は遠くから見ただけでは正確な同定は困難で、花弁、雌しべ等を観察するそうです。

上からは酒匂川が見下ろせます。

何度も氾濫し、江戸幕府が国家事業として治水工事をしたそうです。


つるし雛が展示されていました。


プチ・トランみたいな電車が走っていました。


その後、最明寺史跡公園へ。


オオバノハチジョウシダ。ソーラスはありませんでした。


ヘラシダ。


ヘラシダのソーラスです。


葉の切れ込みが少ないフモトシダ。

最明寺跡に着きました。

ここはもう少しすると、さまざまな花で大変美しい所だそうです。


もとは真言宗の密教のお寺。


不動明王か？

だいぶ下って長谷観音寺。

秘仏の十一面観音菩薩立像があるらしい。

単線の御殿場線。

昔は複線だったそうです。

二宮尊徳が植えた酒匂川沿いの松。

曇って見にくいですが、後方は箱根の山々です。

11月27日：秦野弘法山と権現山

今月のウオーキングは秦野の山を歩きます。

新装なった鶴巻温泉駅。


晴れた秋空の下、ブリーフィングです。

秦野の大ケヤキです。

あまりケヤキらしい樹型ではありませんね。
どちらかというとクスノキっぽいです。

幹をみてビックリ(*_*) これはすごい。

推定樹齢600年。江戸時代の記録にもあるそうです。

神奈川県の名木に選定された時に調査を行ったのが、

ウオーキングの先生方だということでした。


こんなに大きなケヤキでも、種はこんなに小さいというレクチャー。


その近くにある延命地蔵。

真っ直ぐな線路が、向こうから見るとゆるやかに下っています。

昭和21年1月28日、小田急線の歴史に残る大変な事故が起こりました。
二両編成の列車が勝手に逆走し、時速90kmにもなってしまったのです。

そしてあのカーブのところで脱線転覆。

30名の方が亡くなり、重軽傷者は165名だったそうです。


平安時代の十一面観音がある極楽寺。


今日は、ウオーキング日和の暖かな日です。


コスミレというすみれらしいです。


トキリマメというものだそうですが、皆さんよくご存じですね～(*_*)

岩石担当の先生が、♡ マークのついた昆虫を発見しました。

エサキモンキツノカメムシというそうです。

11月も後半になりますと、キノコも硬質菌が目に付きます。

ニクウスバタケ。裏は薄歯構造。


チャウロコタケ。


ハカワラタケ。


矢倉沢往還を通って、


弘法山に着きました。


鐘楼があります。


ついで権現山へ。


あいにく富士山はかすんで見えません。


神奈川の紅葉は11月の後半でないときれいじゃないですね。

秦野駅で解散。水無川の流れは地下にあるのです。

扇状地の川で、もう少し下流の方で地下の水が湧き出てきます。

10月23日：足柄路 －地蔵堂から関本へ－

今月のウォーキングは秋の足柄路を歩きます。

熱帯のフィリピンとは違い、温帯の日本は四季が味わい深いです。


ミゾソバの花。


シロダモはこの時期、花と実が一緒に見られます。


断層によってできた夕日の滝。


セキヤノアキチョウジ。


花に柄のないアズマノヤマアザミ。


イノシシの皮を乾しているところがありました。


ヤマハッカ。


コキア。


紅葉が始まった地蔵堂周辺。


きれいなミドリスギタケです。


矢倉岳が見えます。


やや紫が入ったノコンギク。


セイタカアワダチソウ。


整然とした足柄茶の畑。


足柄神社。


江戸時代の建築なので、木鼻や組み物が立派です。

7月31日：箱根に行って来ました

今までに経験した中でも最も暑いんじゃないか？と思わせられた先週、

新型ロマンスカーで箱根に行って来ました。

今月のウォーキングの「箱根権現の森と湯坂道」に参加するためです。

モダンな小田原駅ですが、箱根登山電車はスイスベルニナ鉄道とは規模が違いますニャ


小田原駅からバスで箱根神社の上まで行きます。

さすがに涼しい

右上の白い花はノリウツギ。

神社の上の入口に着きました。

ここで神社についてのレクチャーがあります。


万巻上人という方が開祖のようですね。


結構、外国の方が多いです。


一木造りの万巻上人の像。


おなじみのこの場所は、


心霊スポットかつ撮影スポットになっており、


順番待ちの行列ができていました。


山や湖はヨーロッパにもあるわけですが、


箱根の歴史的遺産はいいですね


あとは大涌谷などの火山地形や温泉は、箱根に軍配が上がるかもしれません。

江戸時代は、この「芦之湯」という場所が箱根で一番だったそうです。

太平洋戦争中は、ドイツの兵隊さんたちが宿泊していたそうです。


バスで精進池に移動し、お昼御飯。


ここから湯坂道と言われる旧道を歩きます。


ひゃ～、天然のクーラーです。


大きなお堂の中には、


大きな磨崖仏がありました。


元箱根石仏群（国指定重要文化財）


鎌倉時代後期から室町時代前期のものです。


曾我兄弟＆虎御前の墓と「呼ばれている」ところ。


カレバキツネタケ。


カントウミヤマカタバミ。


横に線が入るのが特徴のヒコサンヒメシャラ。

やはり暑い時は、涼しいところに逃げるのがいいですねぇ。
私の部屋はクーラーが不調で、扇風機で耐えています。

今年の夏はスイスに行こうと思っていたのですが、安い航空券を買い損なって断念しサンモリッツで甘んじましたが、やっぱりよかったです。来年は狙いたいと思っています。

5月22日：鎌倉朝夷奈切通と六浦

今月のウォーキングは、鎌倉を歩きます。

京急金沢文庫に集合。


瀬戸神社。


日蓮宗のお寺の上行寺。

上行寺東遺跡にやってきました。

遺跡を人為的に保存したものです。


ここは高台になっており、見渡せる場所は昔は湾（＝六浦）だったところ。


朝夷奈（あさいな）の切通しにやって来ました。


庚申供養塔のむこうは、見事なホウライシダです。


ケイワタバコ。花も咲いていました。


溝のそばに生えているミゾシダ。


胞子嚢が中央に寄っています。


「やぐら」と呼ばれる中世のお墓。


ヤブミョウガ。


フウトウカズラ。


磨崖仏もありました。


ヤマソテツとオオヤマソテツのレクチャー。


一面のセリ。かじると美味しい。


オオバコアカソ。

鎌倉駅で解散。

最近は鎌倉は混雑で、地元の方が大変だそうですね。

5月20日：新緑の奈良・京都でお寺巡り

JR奈良駅から大和路快速で加茂駅まで行き、

タクシーで海住山寺までやってきました。


ここの本堂には、十一面観音立像がおわせられます。

こちらは日本で二番目に小さい五重の塔。国宝です。

ちなみに、日本一小さいのは室生寺の五重塔。
2016年4月12日の記事でご紹介しています・
http://lone-wolf-dies-hard.blog.so-net.ne.jp/2016-04-12


その名のとおりお寺は山の上にあり、裏山からは素晴らしい景色が見下ろせます。

ついで蟹満寺にやってきました。

今昔物語に、蟹と蛇にまつわるおもしろい伝説が残っています。


国宝釈迦如来坐像を拝観。


のどかな初夏の奈良を歩きます。


木津川に架かる橋をわたり、京都に入ります。


寿宝寺にやってきました。

ここには、本当に手が千本ある千手観音さまがおわせられます。

月夜に照らされた表情の変化を、ライティングを変えて見せていただきました。

最後は観音寺。

国宝十一面観音像があります。

木心乾漆と言って、一木造の心木のうえに木屎漆（こくそうるし）を盛り上げて造形した観音さまで、大変美しいお姿で感動ものでした。

フェノロサが賞賛した聖林寺の十一面観音像とよく比較されるそうです。


日曜日というのに、同志社大学の学生さんが大勢見学に見えてました。


白い睡蓮が咲く池。

今日は爽やかな晴天で、初夏の古都を散策するには最高の一日でした。

5月19日：奈良「山の辺の道」

仏像グループの遠征で、昨夜から奈良に来ています。

JR奈良駅前は以前は近鉄奈良駅に比べるとさびしかったのですが、最近は駅ビルもでき
お店も入ってやや活気が出てきました。

奈良ではJR奈良駅近のコンフォートホテル奈良を使うことが多く、今回も2泊。

部屋は広く、冷蔵庫付き、朝食付き、すべてにわたりOKで、金曜は5600円(^_^)

今日は、古代ロマンの世界「山の辺の道」を歩きます。

JR奈良駅から柳本駅に移動し、スタート。


黒塚古墳。


卑弥呼の鏡？とも言われる三角縁神獣鏡が多数出土したところです。


地元のマンホールのふたのデザインにもなっていました。

真言宗の長岳寺本堂。

重文の阿弥陀三尊がありました。

のどかな初夏の奈良の散策路。

新緑が美しい(^_^)


土塀もかなり残されています。

古墳の衾田陵。

宮内庁管轄で、入れません。

竹之内環濠集落のお堀。

戦国時代に自衛のために掘ったものだそうです。


夜都伎神社。


仏像のメンバーの皆さん。


昼食は、地元の三輪そうめん（右上）、粟餅（手前下）などを頂きます。

夏みかんの花。

香りがいいです。


鶏がたくさんいる、


石上神宮でフィニッシュです。


天理教本部の巨大な神殿の前を通り過ぎ、


なつかしいアーケード商店街を通り抜けると、

とってもキレイな天理駅前に着きました。

ここから電車で奈良駅に戻ります。

初夏の奈良を歩く、楽しい一日でした。

4月24日：秦野盆地水無川と渋沢丘陵・震生湖

今月のウォーキングは秦野を歩きます。


最初は秦野盆地の構造についての講義。


扇央部では川の水は地下を流れ、水無川となります。


渋沢駅近くの国榮稲荷から出発。


作物のできない広大な扇央部は、現在の工業地帯の源となったそうです。


桜土手古墳。大和朝廷以降のものですが、被葬者は不明だそうです。


古墳展示館を見学。


水無川沿いを歩きながら、植物の講義を受けます。


スカンポ（スイバ、ギシギシ）の雄雌についての講義。


雄のおしべは黄色い花粉を持っていて、揺らすと花粉が飛びます。


こちらはめしべ。赤っぽく見えます。


ヌルデ（複葉がある、かぶれない）とウルシ（複葉無し、かぶれて危険）の違いの講義。


こちらは岩石・地形（＆植物、昆虫、鳥類＆は虫類）担当の先生から、この川沿いで採れる砥石の講義。

このウォーキングの先生方は研究活動もされていて、ときどき本を出版されています。

こちらは岩石＆植物他の先生が今月出版された本です。


珍しいシュロの花。


地面を縛るように発育するジシバリ。


御嶽神社の前の参道（御嶽道）。


神社の前からみると大山を拝しているのがわかります。


ちゃんと「御嶽神社」って書いてあるのに、


入口の交差点にこういう名前を付けるのってど～よ(>_<)


秦野の有名な逆断層を登ります。


葉の先端部だけに胞子嚢がつくクマワラビ。


若いうちは紅色っぽいベニシダ。


ネコノメソウ。


関東大震災でできた震生湖。


ギンラン発見。右はヒトリシズカ。


カキドオシ。


全国名水百選にも選ばれた秦野駅近くの「弘法の清水」で解散となりました。

4月8日：比叡山延暦寺に行ってきました

4月7日（土）、かねてから予定していた比叡山延暦寺を訪ねます。

これは新幹線の車窓から見た富士山。

例年ですとこの季節、車窓からのお花見が贅沢な楽しみなのですが、

今年は1週間よみ間違えて( ﾟДﾟ)( ﾟДﾟ)( ﾟДﾟ)で、これは関ヶ原付近の桜です。

この時期、京都のホテルはとっても(*_*)(>_<)( ﾟДﾟ)なのです。

昨年は大津のホテルが取れず南草津まで離れましたが、今年は早めに大津を予約済み。

向こうに見えるのは「ホテルα-1大津」で一泊6000円ですが、朝食がとってもgood！冷蔵庫も付いていてパリやロンドンのク〇３つ（または４つ）星ホテルよりよっぽどいいや～ ハッキリ言って日本のビジネスホテルの朝食のレベルは、ヨーロッパで10ユーロや20ユーロ出しても食べられません！ただしここはwifi飛んでおらず、いまどき有線でした。まあ、wifi持参だからいいけど。

京都を訪れる時は大阪などに逃げることもありましたが、大津の方が近くて安いです。
パリも同様にメトロ等がありますから、中心部からはずれた安いところで十分OKです。

夕食は大津の駅チカで、チャーハン、ギョーザ、鶏カラ。

これで８ユーロ相当。安くてウマい＼(^o^)／

翌朝は、在来線で比叡山坂本駅までスグです。

向こうに琵琶湖が見えました。


駅前からはこのバスで、ケーブル駅まで行きます。


途中で日吉神社を通り抜けますが、バスの中からお花見しました。

このケーブルは2025mと、日本で一番長いそうです。

「日本一長いケーブル」って、日本各地にありませんか？（笑）


ケーブルの駅からの参道には、コケやシダなどの植物が多く見られます。

これは林床検査科医としては、たまらんですな～(^_^)

コケの写真を撮っていますと、オッ、右にあるのはタマゴケではないでしょうか？

やっぱり！

宇宙人のようなユーモラスな蒴（さく）を見つけました＼(^o^)／


こちらはゼニゴケのように見えますが、蛇の皮のようなジャゴケです。


ひゃ～、小雪がちらついてきましたよ～っ(*_*)


左奥に見えているのが根本中堂です。

織田信長の比叡山焼き討ちのあと、徳川家光が再建したものですが

現在、平成の大修復中です。


内部は撮影禁ですが、御本尊の薬師如来がいらっしゃいました。


こちらが山門に相当する文殊楼です。


延暦寺は比叡山山頂よりは下にあるのですが、琵琶湖がよく見えました。

東寺の桜も見たかったのですが、今回は京都市内のお寺には寄りませんでした。

帰りは京都から新幹線です。これは駅のCube。

美々卯の「鴨南蛮そば」を食べたくなったので行ってみました。

外国人の客も増えましたね～

前日の夜ですがホテルのテレビでみたコレ、なかなか面白かったです。

ヨーロッパやアジアのフードも勉強になりますが、日本食はウマい！


たとえば、ほんの一例としてしゃぶしゃぶですが、


たしかにユニークな食べ方です。

美々卯も「しゃぶしゃぶ」とか「うどんすき」とか名物なのですが、

要予約でお一人様ではやってくれないので、食べた事がありません( ﾟДﾟ)

今回は「そば」ではなく「うどん」にしました。

このお汁に山椒を少しかけると、とっても美味しいです。