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6月9日:世界遺産白神山地で林床検査 [植物]

6月6&7日と、白神山地に行ってきました。

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東北新幹線の新青森駅で降りて、

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「リゾートしらかみ」で五能線の鰺ヶ沢へ。

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岩木山が見えてきました。

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車内の前方では、津軽民謡のライブをやっています。



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宿泊したホテルは、岩木山麓のロックウッドホテル&スパ。
右が岩木山で、スキー場のゴンドラ乗り場がすぐ傍です。

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ここはゴルフ場も付いていて、部屋の窓からは遠くに日本海も見えます。

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露天風呂も気持ち良~い[犬]

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海の幸、山の幸の食事も大変素晴らしく、アスパラの網焼きは逸品でした。

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珍しいイトウの燻製。淡泊な味ですが、燻製なので美味しかったです。

翌朝、タクシーで「白神の森遊山道」にやってきました。
最高のお天気です。爽やか~
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今日は、病院収入にとっては重要な林床検査科の研修会の日なのです。

「専ら林床検査を担当する常勤の医師」を配置すると、林床検査管理加算Ⅴがとれます。
そうすると、病院は入院患者さん1名につき1ヶ月500点の加算が取れるんです[黒ハート]

チリも積もればなんとやらで、年間にすると額がデカいんですよ~[猫]

林床検査科医師は、「とりあえずは、いてもらえばいいです」なんですって[ドコモポイント]

  院 長:え~、検査科医師ということになったけども、じゃあいったい何だっていう
   ことだけれども・・
  S医師:あ~、そうですよ。いったい何なんですか、検査科医師っていうのは?
  院 長:とりあえずは、あの~、いてもらえばいいです。

「いてもらうだけで、人件費以外は何も必要ない、こんなに美味しいアレはないんです」

キャハハハハ、らく~(^_^)

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こちらが、本日の林床検査科指導医の先生。

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森林の高層はミズナラ、ホオノキ、カエデ、そしてご存じブナ等の木からなります。

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中層にはオオカメノキ、エゾユズリハ、ヒメアオキ、ウリノキ等々の木々があります。

そして低層の林床に生きるさまざまな植物。
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フタリシズカ(左)とツクバネソウ(右)

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山菜でも有名なミズ(ウワバミソウ)です。

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こちらも山菜で有名なシドケ(モミジガサ)。
ほろ苦さで秋田方面では人気ナンバーワンとの噂もあります。

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ホウライテンナンショウ。たくさん見られました。

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ユキザサとその実。
野尻湖で芽生えのころは見たことがありますが、実を見たのは初めてです。

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カタクリの実です。中に種があり、地面に落ちています。

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ちょっと伸びちゃいましたが、山菜の女王、アイコ(ミヤマイラクサ)。
たくさんありましたが、この山の採取権を持ってないと採取できないそうです。

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エゾアザミ。少しベタベタします。

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ブナの木に、熊の爪跡がありました。
こちらの方の山菜採りでは、クマよけの鈴やラジオは必須です。

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エンレイソウの実は、このあたりでは食べることもあるとの説明です。
「フルーツの味がする」そうですが、心臓毒があるとする文献もあります。

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ミズやアイコに混ざって天然のワサビが見つかりました。

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山菜と一緒に毒草のトリカブトもビシビシあるんですよ~(画面中央と右下)
これで二、三人はイケますな~( ゚Д゚) キャー、コワい〜(>_<)!

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木の切り株に変わったものを見つけました。
こっ、これは! お~、粘菌です!

ちょっとキモチワルイかもしれませんが、よく見ると美しいです。
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黒い部分の一部がやや赤いですね。多分、赤いのも黒いのも同じ種類の粘菌でしょう。
あとで調べると、トビゲウツボホコリではないかと思います。

指導医の先生に「キノコ?地衣類?」と尋ねられたので、僭越ながらお教えしました。
粘菌がみつかると、ウレシイ!です。

この粘菌の不思議な魅力に憑りつかれ、山々を彷徨(さまよ)うようになってしまった人々を「粘菌生活者」と呼ぶそうな(*_*)

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キノコもあるにはあるのですが、名前がわかるものがありません。

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やはりブナの木にあったクマゲラの巣。右下はクマゲラの模型。結構大きいです。

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野鳥観察小屋です。

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特徴的な形のクジャクシダ。

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ランの仲間のコケイラン(ササエビネ)。

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本日の研修会に参加したのは、私を含めて4名の林床研修医さんでした。