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6月30日:ベルニナ急行でサンモリッツへ [旅行]

旅の前半の目的のオペラ鑑賞が終わり、後半は山岳・湖水地方で避暑します。

イタリア(に限らずヨーロッパは車内ルールに無頓着な人が多い)の電車で指定席に他人が座っている話をしましたが、他にも注意すべき点について触れたいと思います。

昨日、マントヴァを見学した後にヴェローナに戻る時のことです。
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マントヴァ駅で帰りの切符を買います。

私が乗る電車は上から二列目に出ている16時28分のVerona P.N.行きで、
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3番線から出ると表示されています(写真の撮影時刻は16時5分です)。

ところが16時20分になっても、3番線の電光掲示板には何も表示されていません。
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「ありゃ、変だな?」と思い大きな電光掲示板を確認しに戻ると・・・

なんと1番線に変更になっていました(>_<)
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これについては3番線には何の表示もないばかりか、アナウンスすらありません。

要するに電車の発着ホームは前もって計画されているわけではなく、駅員すら電車が何番線に入ってくるのか直前にならないとわからない状態と思われます。

このような直前の変更はしばしばあり、駅員からも「発着ホームは直前に変わることがあるので確認してください」と言われたことがあります。

イタリアの鉄道(にかぎらずヨーロッパではあり得る。ただしイタリアはヒドイ!)はダイヤが正確ではないこともあるのかもしれませんが、毎日の業務であるにもかかわらずこういうズサンな管理が全国で脈々と行われています。お客さんに対するサービス精神も不足しているために、アナウンスや表示のような簡単であたりまえのことすらやろうとしません。客もそれに慣れているため文句をあまり言わないようです。

鉄道会社の職員はいい人も多いのですが、仕事をしない人もいます(←見たのは中高年の男性職員ばかり)。

もう一つは今日のことです。
今日はヴェローナからミラノに戻り、regionaleと呼ばれる各駅停車でティラノに行き、
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そこでベルニナ鉄道に乗り換え、スイスのサンモリッツに行く予定でした。

このregionaleは要注意です。
以前もパルマだったかモデナだったかに行く時にこのregionaleを使ったのですが、途中の駅で1時間も電車が動かず何の説明もなかったことがあります。

今日もティラノの手前で突然、電車が動かなくなってしまいました( ゚Д゚)

遅延も考えティラノでの乗継時間は1時間とってあるのですが、不安がよぎります。
今回は、しばらくして車掌さんが説明に来ました。
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車掌さん曰く、「Something has been broken in the train.」と。
え~っ、「さむしんぐ はずびん ぶろ~くん」だとおぉぉぅっ( ゚Д゚)!

以前仏像のツアーでヴェニスに行った時に、われわれが駅でエレベーターに乗ろうとしてガイドさんから制止されたことがありました。イタリアのエレベーターは途中で動かなくなり、中に閉じ込められることがあるのだそうです。「イタリアの機械を信じてはいけません」と言われたことを思い出しました。

幸い30分ほどの遅れで済みましたので、予定通りにサンモリッツ行きのベルニナ急行に間に合いました。

ヨーロッパの人たちにもこれを改善しようとする動きがあるようですが(特にフランス)、抵抗勢力によって改革が妨害されてしまうそうなのです。

こちらはティラノ駅内の様子。
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日本語で「ティラノ」と書かれています。

こんなものを掲示しても、日本人しか読めないだろうし・・・
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説明文も一切ないから、外国人は何のことやらわからんでしょうね。

これがベルニナ鉄道。
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中国人ツアー客と一緒になり、車内は半分以上が中国人で声がデカい(*_*)

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こういうところをループを描きながら高度をかせいで行きます。

ドイツ語、英語で説明の放送があるのですが、英語のわからない中国人はおかまいなく騒いでいるので聞こえません。英語国の観光客がついに「静かにして!」と大声でアピール。でも、英語国の人たちも相当うるさかったですけどね。

進行方向左側に座った方が景色がいいですが、右にもたまに絶景が来ます。
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いい景色のところでは、すぐこの中国のオバチャンが出てきます。

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オバちゃん、ちょっとどいてくださいよ~

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素晴らしい景色の中を進みます。

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車内販売もあります。

サン・モリッツ駅に着きました。
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サン・モリッツ湖が見えています。

駅からホテルまでは送迎をお願いしました。
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運転手さんはポルトガルのポルトの方だそうです。ポルトガルで国語と音楽を教える教師だったそうですが、スイスにやってきたそうです。ベルニナ鉄道で車内販売をやっていた女性職員は彼女だそうです。「彼女、可愛いじゃん!人柄もよさそうだし(^_^)」とほめたら喜んでいました。

ホテルはUnique Eden Hotel。
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部屋の窓からの景色です。
ここは標高1700mのところで、朝晩は涼しいです。