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8月4日:コケの学会で北八ヶ岳にやってきました [植物]

蒸し暑い東京を脱出し、林床検査科の研修で北八つの麦草峠にやってきました。
第44回日本蘚苔類(せんたいるい)学会に参加するためです。

まずはカレーライスでお昼ご飯。
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さすがに冷やし中華はやってなかったな~

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北八つの森は「日本の貴重なコケの森」にも選定されるほどコケの美しいところです。
オプショナルツアーで亜高山帯のコケと、地獄谷のとある珍しいコケを見に行きます。

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Garminは山専用ナビも出していますが、カーナビではこんな小さな池も載っています。遊歩道まではでていませんが、ヒュッテを目的地にすれば山で迷った時も使えそうです。

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天然記念物のヒカリゴケ。光っているのがわかりますか?
実は原糸体が光を反射していて、蛍のように発光しているわけではありません。

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フジノマンネングサ。
名前の語尾にコケがつかない数少ないコケ。

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美しいイワダレゴケ。

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カギカモジゴケ。

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ヨシナガムチゴケ。
茎の腹面からムチのような枝を出します(中央右の細長いもの)。

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スジチョウチンゴケ。
デジカメの顕微鏡モードは接写が簡単です\(^o^)/

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セイタカスギゴケ。

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実は先頭を行く講師の先生が、名札を置いてくれてるんですよ~(^-^);

私はコケを観察するフリをして、キノコ&野草も撮影。
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ベニタケの仲間。ベニタケ(Russula sp.)やハツの仲間はここはこの季節、多いです。
ベニタケは同定に顕微鏡観察を要し、見つけたらとりあえず「仲間」で逃げておきます。

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1cmもないような不明菌。可憐です。

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ハナビラダクリオキン? キクラゲの仲間です。
樹木は広葉樹のようなのでコガネニカワタケと言うべきか?

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カニコウモリでしょうか?

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地獄谷の上にやってきました。私は2回目です。

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ここにはナンジャモンジャゴケという大変珍しいコケがあるんです。

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とにかく、苔大杉~\(^o^)/

その後、宿泊場所の府中市民保養所「やちほ」に向かいます。
学会場の長野県南佐久郡佐久穂町と東京の府中市は姉妹都市だそうです。

ステキな白樺の林に囲まれ、「フォーシーズンズホテルか!」と見まごうゴージャスさ。
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お庭&お風呂も立派で、府中市民、チョ~ウラヤマシス(*_*)

記念講演は前学会長の樋口正信東大教授。
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講演はダジャレとギャグのオンパレードです(^_^)

夜は6名の同室の方とコケ談義。
私のようなアマチュアもいれば、コケの仕事や研究をされている方もおられます。

コケの同定は肉眼では限界があり、顕微鏡観察が必須だそうです。キノコと同じだな~
コケ玉は日本のoriginalで、世界で大人気とのことです。コケは栽培・維持が困難で、これをクリアすればコケの需要は増大する見込みで、産学共同研究が望まれるそうです。

たいへん勉強になりました。