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11月30日:ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 [その他]

上野の東京都美術館で開かれていた二つの展覧会に行って来ました。

こちらは上野駅。
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鉄製の屋根がヨーロッパ、とりわけパリの鉄道の駅を連想させます。

世界遺産に認定された西洋美術館では、「北斎とジャポニスム」をやっていました。
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NHK-BSでのモネの「印象 日の出」を描いた場所の話を思い出しました。

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こちらが東京都美術館の前です。

群炎展。
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今年の1月にインドに行ったメンバーの中の画家さんから券をいただきました。

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こちらはエレファンタ島の仏教遺跡で写生中の二人の画家さんです。

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これがインドの思い出を描かれた画家さんの絵「西方の天蓋」です。

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描かれているのはアジャンタの石窟のようですね。で、女性の方は・・・

そういえばアウランガバードのホテルで婚約披露宴が開かれていて、
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インドの披露宴はタダモノではないというので、皆さんで潜入を試みました。

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超キレイ[黒ハート]な花嫁さんを祝福する日本人旅行団。

招待客の中に、ひときわ目をひくやっぱりセレブっぽい二人の女性がいたんです。
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「あの人たちと写真を撮りたい!」とのリクエストが皆さんから出まして、

写真に入ってもらったことがあったんですが、どうもその時の女性みたいです。
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インドのセレブは、ポーズが決まってますな~(*_*)

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間違いないですよね(^_^)

やはり画家さんも、とっても印象に残られたんでしょうね。
群がってくる物乞い(beggar)にうんざりしていた私ですら、「インドはえ~ところやね~、また来るわ~\(^o^)/」と思ったくらいですから(^_^;)

こちらは「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」のポスターです。
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入場料は1600円ですが、余った前売り券を1300円で売りたいという人が現われ、
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300円得したので後で図録を買いました。

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ここからは撮影禁止。

日本では幕末のころから、フランスでは「ジャポニスム」と呼ばれる日本文化への興味が高まる風潮がありました。

こちらは今回の展示の目玉の一つ、「花魁」です。
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ゴッホもこの「ジャポニスム」の影響を受け、多くの浮世絵を見ていたそうです。
右は、この絵のもとになったParis Illustré誌の日本特集号の表紙(1886)です。

その浮世絵には、どぎもを抜かれるような遠近法があります。
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例えば左の「種まく人」が右の歌川広重の「亀戸梅屋敷」の影響を受けたと言われれば、なるほどと理解しやすいでしょう。

しかしこの「アルルの女(ジヌー夫人)」はどうでしょう?
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図録には「浮世絵の人物画が、彼の描く人物画に与えた影響も小さくない。アルルの女(ジヌー夫人)に見られる明るい色面の背景は、大首絵や美人画などの影響を如実に感じさせる」と書かれています。

ゴッホが実際にそう言ったのなら信じますが、ゴッホにしたら「えっ? そっ、そうなんすか? 初耳です(^_^;)」なんてことはないのでしょうか?

こちらは「雪景色」です。
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こちらにいたっては「歌川広重が浮世絵版画で描いた雪景色に見られるような、地平線を高くした構成、画面の右上から左下に流れる斜線の構図、そして明るい白雪を想起させる」と、「そこまで言うか!」という感じの解説です。

「想起するのは勝手だけど、証明してよ~」と言いたくなりますね。じゃないとほとんど言った者勝ちじゃないですか?なんかウソっぽいな~( ゚Д゚)

ゴッホはその数奇な運命と特徴的タッチ(時期による)により、昔から日本の文化人に人気があったようです。
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1927年にガシェ医師(ゴッホを看取った医師で、ゴッホは肖像画も描いている)の家を訪ねたり、ゴッホとテオの墓に参るフィルムも見る事ができました。

今回の展示は、このような絵以外の資料もたいへん興味深かったです。

ゴッホは南仏で亡くなったとばかり思っていたのですが、亡くなったAuvers-sur-Oiseという所(オルセー美術館にある教会の絵が有名)はパリの北であることは意外でした。

ここを訪れた日本人の記録も、パリのギメ東洋博物館にあるそうです。

ギメ博物館には2014年に行きましたが、気付きませんでした。
来年の3月にまた行こうと計画しているので、その時にでも探してみたいと思います。